【自作詩】 生まれたとき死んでいた私に

シェアする

超新星爆発
生まれたとき死んでいた私に

私たちは
生まれた時、既に死んでいて
赤ん坊は
寿命を迎えた人間が、未来から遡って立ち現れた
死体だ

原始の自然社会の中に戻った、
生殖さえ済ませれば
そのままこの世からいなくなるべき生物たちの掟を守るため

性を強烈に意識して生きながら
どこまでも性がはかなく薄まっていく、この私たちの共有する時間に
生殖が意味を持たず
生命を再生産することがあちらこちらに分裂していって
生きる時間の積み重ねに意味を失い
青年期のみ、超新星爆発のように
この空を覆い尽くし
そして
生殖をしなくても生きられるこの透明な牢獄のなかで
生き殺しにされる

成長と進化
発展と変容のみが正しい
この美しき世界に

2019.07.10 誕生日に

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク